東証スタンダード上場のナイス㈱（津戸裕徳社長）は、８月２３日開催の同社取締役会において、セレックスホールディングス㈱（名古屋市西区、加藤允俊社長、以下「セレックスＨＤ」）の株式を、不動産賃貸・管理の日建総業㈱（所在地、代表者はセレックスＨＤと同）から取得することを決議したと発表した。取得総額は非公表で、株式譲渡実行日は１０月１日予定している。
　セレックスＨＤは、１００％子会社である㈱セレックスを事業会社として、中京圏を中心にサッシやエクステリアをはじめとする住宅用建材の販売、並びに高い技術力を基盤とした高性能サッシ等の施工を手掛けている。
　今回の株式取得により、ナイスグループは、中京圏における販売拡大とともに、従来の木材や建材・住宅設備機器、エネルギー関連商材に加え、サッシやエクステリアにまで取り扱い商材を拡充し、住宅１棟当たりの納材シェアを高めたい考え。また、サッシ等の施工力を生かし、納材と合わせた部位別での施工にも取り組む方針。
　セレックスＨＤの概要は、次の通り。
　○所在地＝名古屋市西区宝地町１３６番地
　○資本金＝３０００万円
　○設立年月日＝２０１８年１０月１日
　大株主及び持株比率＝日建総業㈱（７７.９％）
　○当該会社の経営成績及び財政状態（セレックスＨＤは非上場で連結決算を作成していないため、事業会社のセレックスの経営成績及び財政状態を記載）
　・決算期＝２０２４年３月期
　・純資産＝７８億５６００万円
　・総資産＝１３８億９２００万円
　・売上高＝１８８億４６００万円
　・営業利益＝１０億１３００万円
　・経常利益＝１０億６６００万円
　・当期純利益＝７億５００万円
　なお、セレックスのグループ企業には、アルミフロント関係の中部アルミ工業㈱、ガラス関係ではセントラル硝子特約店で東海板硝子卸商業組合会員のエイジーテック㈱、金属関係の㈱池田商店などがある。