このページの先頭です
ここから本文です

セントラル硝子2022年3月期決算 連連結売上高 2061億円

2022.05.30

 セントラル硝子㈱は、2022年3月期(2021年4月1日~2022年3月31日)の決算を発表した。
 連結経営成績は、売上高2061億8400万円で(前期比8.1%増)、営業利益72億6200万円(同78.7%増)、経常利益119億3600万円(同151.3%増)、親会社株主に帰属する当期純損失398億4400万円となった。
 個別経営成績は、売上高882億9100万円(前期比2.8%増)、営業利益57億5900万円(同119.2%増)、経常利益122億8500万円(同124.8%増)、当期純利損失411億2100万円となっている。
 セグメント別の概況は次の通り。
 ○ガラス事業
 建築用ガラスは、2022年10月に価格改定を実施、構造改善の取り組みとして不採算取引等を見直したことから、損益の改善に寄与したものの、売上高は前期を下回った。販売規模に合せて、生産・加工拠点の縮小、集約を進めている。
 自動車用ガラスは、前期は新型コロナウイルス感染症の感染防止の為の各自動車メーカーの生産停止の影響、当期は半導体不足及び東南アジアでの新型コロナウイルス感染症の流行拡大による部品供給の混乱による各自動車メーカーの減産影響を受けた。国内では当期の減産影響が長期間に渡っていることにより売上高は前期を下回った。一方海外については、コロナ前の水準には戻ってはいないものの、米国のアフターマーケット事業のパーツ品出荷増、欧州市場の回復により、売上高は前期を上回っている。
 ガラス繊維については、自動車分野において各自動車メーカーの減産影響は受けたものの、電材分野の出荷が好調に推移し、販売価格も上昇したことから、売上高は前期を上回った。
 これらの結果から、ガラス事業の売上高は1118億3800万円(前期比0.5%減)となり、損益は25億1500万円の営業損失(前期比5億400万円の改善)となった。
 ○化成品事業
 主力のハイドロフルオロオレフィン製品の売上高は前期を上回った。ファインケミカル、農薬関連製品、リチウムイオン電池用電解液製品の販売も好調で売上高は前期を上回り、肥料の売上高も前期を上回った。
 これらの結果から、化成品事業の売上高は943億4500万円(前期比20.5%増)となり、損益は97億7800万円の営業利益(前期比26億9400万円の増加)となった。
 なお、2023年3月期(2022年4月1日~2023年3月31日)の通期連結業績予想は、売上高1600億円(前期比22.4%減)、営業利益90億円(同23.9%増)、経常利益110億円(同7.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益250億円を見込んでいる。

同じカテゴリの記事