日本板硝子第2四半期決算 建築・自動車ガラスが改善
2023.11.27
日本板硝子㈱は、2024年3月期第2四半期の連結業績(2023年4月1日~9月30日)を発表した。
売上高は4201億6800万円(前年同期比11.9%増)、営業利益260億2800万円(同80.3%増)、税引前利益193億3500万円、四半期利益104億9800万円、親会社の所有者に帰属する四半期利利益97億7100万円となった。
第2四半期(7‐9月期)売上高は2122億円[前年同期比+145 億円、+7.3%]、営業利益は115億円[同+53億円、+85.5%]累計の売上高・営業利益は増収増益を継続し、上期業績予想を上回って着地した。売上高および営業利益は主に建築用ガラス事業および自動車用ガラス事業で改善。エネルギー価格下落と販売価格改善が寄与している。
セグメント別では、建築用ガラス事業の売上高は1929億円(前年同期1821億円)、営業利益は218億円(同155億円)となった。欧州市場は減速したものの、売上高・営業利益はアジア及び米州 において販売価格及び販売数量が改善したため前年同期を上回った。自動車用ガラス事業の売上高は2052億円(同1719億円)、営業利益は63億円(前年同期は17億円の損失)。売上高の増加は、円安の恩恵と多くの地域でサプライチェーンの問題による制約が解消した結果、取引先における生産が回復し、販売数量が増加したことによる。高機能ガラス事業の売上高は199億円(同202億円)、営業利益は40億円(同57億円)となった。事業ごとに需要に濃淡があり売上高はわずかに減少。営業利益も、一部の事業で市場環境が悪化し投入コストの増加を販売価格に転嫁できず、減少した。
なお、2024年3月期の連結業績予想(2023年4月1日~2024年3月31日)は、売上高8400億円(前年同期比10.0%増)、営業利益420億円(同20.6%増)、税引前利益230億円、当期利益140億円、親会社の所有者に帰属する当期利益120億円を見込んでいる。
決算に関するQ&A(抜粋)は、次のとおり。
Q1.欧州の建築用ガラス事業に関して前年から販売数量が減少しているが、数量改善の兆しはあるか?ボトムは 脱していると考えているか?
A1.販売数量改善の兆しは見えていない。様々な経済指標は直近においても改善していないことから、ボトムを脱したかどうかについては判断が非常に難しく、今回の下期業績予想据え置きの理由の一つとなっている。
Q2.今回通期営業利益予想を70億円上方修正し420億円としているものの、上期の営業利益が260億円であることを踏まえると下期は減速しているように見える。この理由は何か?
A2.欧米を中心とした景気減速など不透明な事業環境を踏まえ、下期の予想を据え置いた。足許では欧州 建築用ガラス事業で販売価格の低下と販売数量の減少が続き、高機能ガラス事業は引き続きIT市場減速の影響を受けると見ている。
売上高は4201億6800万円(前年同期比11.9%増)、営業利益260億2800万円(同80.3%増)、税引前利益193億3500万円、四半期利益104億9800万円、親会社の所有者に帰属する四半期利利益97億7100万円となった。
第2四半期(7‐9月期)売上高は2122億円[前年同期比+145 億円、+7.3%]、営業利益は115億円[同+53億円、+85.5%]累計の売上高・営業利益は増収増益を継続し、上期業績予想を上回って着地した。売上高および営業利益は主に建築用ガラス事業および自動車用ガラス事業で改善。エネルギー価格下落と販売価格改善が寄与している。
セグメント別では、建築用ガラス事業の売上高は1929億円(前年同期1821億円)、営業利益は218億円(同155億円)となった。欧州市場は減速したものの、売上高・営業利益はアジア及び米州 において販売価格及び販売数量が改善したため前年同期を上回った。自動車用ガラス事業の売上高は2052億円(同1719億円)、営業利益は63億円(前年同期は17億円の損失)。売上高の増加は、円安の恩恵と多くの地域でサプライチェーンの問題による制約が解消した結果、取引先における生産が回復し、販売数量が増加したことによる。高機能ガラス事業の売上高は199億円(同202億円)、営業利益は40億円(同57億円)となった。事業ごとに需要に濃淡があり売上高はわずかに減少。営業利益も、一部の事業で市場環境が悪化し投入コストの増加を販売価格に転嫁できず、減少した。
なお、2024年3月期の連結業績予想(2023年4月1日~2024年3月31日)は、売上高8400億円(前年同期比10.0%増)、営業利益420億円(同20.6%増)、税引前利益230億円、当期利益140億円、親会社の所有者に帰属する当期利益120億円を見込んでいる。
決算に関するQ&A(抜粋)は、次のとおり。
Q1.欧州の建築用ガラス事業に関して前年から販売数量が減少しているが、数量改善の兆しはあるか?ボトムは 脱していると考えているか?
A1.販売数量改善の兆しは見えていない。様々な経済指標は直近においても改善していないことから、ボトムを脱したかどうかについては判断が非常に難しく、今回の下期業績予想据え置きの理由の一つとなっている。
Q2.今回通期営業利益予想を70億円上方修正し420億円としているものの、上期の営業利益が260億円であることを踏まえると下期は減速しているように見える。この理由は何か?
A2.欧米を中心とした景気減速など不透明な事業環境を踏まえ、下期の予想を据え置いた。足許では欧州 建築用ガラス事業で販売価格の低下と販売数量の減少が続き、高機能ガラス事業は引き続きIT市場減速の影響を受けると見ている。