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セントラル硝子 連結売上高1603億円

2024.05.27

 セントラル硝子㈱は、2024年3月期(2023年4月1日~2024年3月31日)の決算を発表した。

 連結経営成績は、売上高1603億3900万円で(前期比5.3%減)、営業利益145億2600万円(同13.3%減)、経常利益162億6900万円(同17.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益124億7800万円(同70.6%減)となった。

 個別経営成績は、売上高522億500万円(前期比45.3%減)、営業利益57億21000万円(同28.3%減)、経常利益102億6400万円(同19.6%減)、当期純利益108億1200万円(同64.8%減)となっている。

 セグメント別の概況は次の通り。

 ○ガラス事業

 建築用ガラスは、建築需要は前期を下回る状況で推移したものの、前期に実施した製品価格改 定の浸透により、売上高は前期を上回った。

 自動車用ガラスは、自動車メーカーの認証不正問題などによる稼働停止の影響があったものの、前期の部品供給問題による減産影響が無くなったことから、通期での販売量は回復し、原燃材料価格の高騰に対応した製品価格改定を継続して実施したことから、売上高は前期を上回った。

 ガラス繊維は、電材分野は需要が減少したものの、自動車分野における生産台数の回復により、売上高は前期を上回った。

 これらのことから、ガラス事業の売上高は594億1300万円(前期比8.6%増)となり、損益は39億3800円の営業利益(前期比12億7500万円の増加)となった。

 ○化成品事業

 素材化学品の売上高は前期を下回り、医療化学品の売上高は前期並となった。電子材料の売上高は前期を上回り、エネルギー材料の売上高は前期を下回った。肥料についても、売上高は前期を下回った。

 この結果、化成品事業の売上高は1009億2600万円(前期比12.0%減)となり、損益には105億8800万円の営業利益(前期比35億600万円の減少)となった。

 なお、2025年3月期(2024年4月1日~2025年3月31日)の通期連結業績予想は、売上高1560億円(前期比2.7%減)、営業利益110億円(同24.3%減)、経常利益125億円(同23.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益100億円(同19.9%減)を見込んでいる。

 決算発表と同時に、「パーパス(存在意義)」と長期ビジョン「VISION2030」を発表した。

 同社グループは、持続的な成長の指針として、企業理念を構成する「基本方針」を「パーパス(存在意義)」に改定し、グループの存在意義をあらためて定義するとともに、 2030年をターゲットとした長期ビジョン「VISION2030」を策定、発表した。

 概要は次の通り。

 ◎「パーパス(存在意義)」の策定について

 ○企業理念

 ・基本理念= “ものづくりで築くより良い未来”

 セントラル硝子グループは、ものづくりを通じて、真に豊かな社会の実現に貢献します。

 ○パーパス(存在意義)=(従来の「基本方針」を改定)

 「独創的な素材・技術により、サステナブルな社会の実現に寄与する」

 ◎「VISION2030」の概要

 ①セントラル硝子グループのありたい姿

 「サステナブルな社会の実現に寄与する『スペシャリティ・マテリアルズ・カンパニー』になる」

 ②事業戦略

 「スペシャリティ製品の拡大」、「エッセンシャル製品の強化」

 ③数値目標(2030年度)

 「営業利益200億円」、「ROE10%以上」

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