セントラル硝子 国際建築設計競技
2024.12.30
セントラル硝子㈱は、12月7日(土)午後1時から、東京都千代田区の学士会館で、「第59回セントラル硝子国際建築設計競技」の公開2次審査を開催した。審査の様子はYouTubeでも同時配信された。
今回の課題は、「トイレ(Toilet)」で、国内外からの応募総数224点(国内134点、海外90点/15ヵ国)の中から、1次審査を通過した7組のポスターセッションが行われた後、公開2次審査で最優秀作品1点と、優秀作品2点が選出された。
最優秀賞は、クロアチアのフリーランス、カレーシミル・ダミアーノビッチ氏が受賞し、賞金200万円と記念品が授与された。
また優秀賞2組には、最優秀賞を最後まで争ったオーストラリア、アトリエ・ソレールのユージン・ソレール氏と、日本の東京科学大学大学院の須藤寛天、大山亮、結城健仁の3氏によるチームが選ばれ、それぞれ賞金30万円と記念品が贈られた。
今回の課題である「トイレ」は、「トイレは人の暮らしに欠かせません。1日に数回利用する場所で、住まい、公園、道路脇、オフィスや商業施設にも併設されています。
利用する人や目的、機能やかたちに加えて循環など、トイレには現代社会のインクルーシブで多様な事柄が内包されているのではないでしょうか」との問題提起から、テーマを通して時代の輪郭が浮かび上がるような提案を募集するとしていた。
当日の午後1時から開会式が行われ、主催者を代表して、同社代表取締役社長執行役員の前田一彦氏が、今回で競技が59回目を迎えるにあたり、関係者や審査員に謝意を述べた上で「今回のテーマはトイレです。国内外から、多数の応募をいただき、国際設計競技の名に相応しいものとなっております。今回の入選作品は一次審査会で審査員がプレゼンテーションを聞きたいという思いで選出されたものです。プレゼンターの皆さんには、作品に込めた思いやアイディアを、自信を持ってアピールしていただきたいと思います。今回から審査員とプレゼンターがフラットな質疑応答ができるよう、プレゼンテーションの代わりに展示会セッションを実施することとなりました。その後、公開討論会を経て最優秀賞を決定いたします。これを機に、若き建築家の皆様が、世界で活躍することを楽しみにしています。当社といたしましても、これからも引き続き建築界の発展に貢献できるよう、微力ながらも努めてまいります」とあいさつした。
開会式終了後は、午後3時30分までの展示会セッションに移り、審査員が作者の用意したミニチュアや展示物の前で、質問や考えを聞く姿を見られた。
午後4時からは公開討論会が始まり、審査委員長の青木淳氏(AS)、審査委員の亀井忠夫氏(日建設計)、賀持剛一氏(大林組)、塚本由晴氏(アトリエ・ワン)、石上純也氏(石上純也建築設計事務所)、山田紗子氏(山田紗子建築設計事務所)の6氏が登壇、各作品についての感想や池を述べ合った。約1時間半の議論の末、多数決で今回の最優秀賞と優秀賞2点を決定した。
審査終了後の午後5時20分からは表彰式に移り、前田社長が壇上で入賞者に賞状と記念品を授与。審査委員長の青木氏が「今回はトイレという世界共通のテーマであると同時に、国や文化によって大きく捉え方が変わるものでもあります。高こそすごく意味がある。今回最後まで残った方々に共通して言えるのは、時代の変化によって、排せつという行為がブラックボックス化して見えなくなっているということです。元々は動物として、環境の中の循環に組み込まれていたはずが見えなくなってしまっているという現実にたいしてどう考えるかという機会になりました」と感想を述べ、受賞者を代表して最優秀賞のカレーシミル・ダミアーノビッチ氏が「この最優秀賞は私にとって大きな意味を持ちます。私が今後も建築に邁進するための励みにもなります。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました」と謝意を述べて、式典は終了した。
今回の課題は、「トイレ(Toilet)」で、国内外からの応募総数224点(国内134点、海外90点/15ヵ国)の中から、1次審査を通過した7組のポスターセッションが行われた後、公開2次審査で最優秀作品1点と、優秀作品2点が選出された。
最優秀賞は、クロアチアのフリーランス、カレーシミル・ダミアーノビッチ氏が受賞し、賞金200万円と記念品が授与された。
また優秀賞2組には、最優秀賞を最後まで争ったオーストラリア、アトリエ・ソレールのユージン・ソレール氏と、日本の東京科学大学大学院の須藤寛天、大山亮、結城健仁の3氏によるチームが選ばれ、それぞれ賞金30万円と記念品が贈られた。
今回の課題である「トイレ」は、「トイレは人の暮らしに欠かせません。1日に数回利用する場所で、住まい、公園、道路脇、オフィスや商業施設にも併設されています。
利用する人や目的、機能やかたちに加えて循環など、トイレには現代社会のインクルーシブで多様な事柄が内包されているのではないでしょうか」との問題提起から、テーマを通して時代の輪郭が浮かび上がるような提案を募集するとしていた。
当日の午後1時から開会式が行われ、主催者を代表して、同社代表取締役社長執行役員の前田一彦氏が、今回で競技が59回目を迎えるにあたり、関係者や審査員に謝意を述べた上で「今回のテーマはトイレです。国内外から、多数の応募をいただき、国際設計競技の名に相応しいものとなっております。今回の入選作品は一次審査会で審査員がプレゼンテーションを聞きたいという思いで選出されたものです。プレゼンターの皆さんには、作品に込めた思いやアイディアを、自信を持ってアピールしていただきたいと思います。今回から審査員とプレゼンターがフラットな質疑応答ができるよう、プレゼンテーションの代わりに展示会セッションを実施することとなりました。その後、公開討論会を経て最優秀賞を決定いたします。これを機に、若き建築家の皆様が、世界で活躍することを楽しみにしています。当社といたしましても、これからも引き続き建築界の発展に貢献できるよう、微力ながらも努めてまいります」とあいさつした。
開会式終了後は、午後3時30分までの展示会セッションに移り、審査員が作者の用意したミニチュアや展示物の前で、質問や考えを聞く姿を見られた。
午後4時からは公開討論会が始まり、審査委員長の青木淳氏(AS)、審査委員の亀井忠夫氏(日建設計)、賀持剛一氏(大林組)、塚本由晴氏(アトリエ・ワン)、石上純也氏(石上純也建築設計事務所)、山田紗子氏(山田紗子建築設計事務所)の6氏が登壇、各作品についての感想や池を述べ合った。約1時間半の議論の末、多数決で今回の最優秀賞と優秀賞2点を決定した。
審査終了後の午後5時20分からは表彰式に移り、前田社長が壇上で入賞者に賞状と記念品を授与。審査委員長の青木氏が「今回はトイレという世界共通のテーマであると同時に、国や文化によって大きく捉え方が変わるものでもあります。高こそすごく意味がある。今回最後まで残った方々に共通して言えるのは、時代の変化によって、排せつという行為がブラックボックス化して見えなくなっているということです。元々は動物として、環境の中の循環に組み込まれていたはずが見えなくなってしまっているという現実にたいしてどう考えるかという機会になりました」と感想を述べ、受賞者を代表して最優秀賞のカレーシミル・ダミアーノビッチ氏が「この最優秀賞は私にとって大きな意味を持ちます。私が今後も建築に邁進するための励みにもなります。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました」と謝意を述べて、式典は終了した。