全国卸 ステップアップの時期 リサイクルなど諸問題に取組む
2026.06.08
全国板硝子卸商業組合連合会は5月25日、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷にて、第40回通常総会および懇親パーティーを盛大に開催した。
総会では、2025年度事業報告と決算関係書類、2026年度事業計画および収支予算案などの議案が慎重審議され、いずれも原案通り可決・承認された。また任期満了に伴う役員改選が行われ、田中廣会長(関東甲信越地区、㈱タナチョー代表取締役会長)が留任したほか、副会長には立木元規氏(東海地区、宮吉硝子㈱代表取締役社長)、内山準也氏(関東甲信越地区、内山硝子㈱代表取締役社長)、大供真一郎氏(関西地区、ワイダ㈱代表取締役社長)が就任した。
総会後には経済産業省との懇談会が開催された。経済産業省の綿引課長補佐は「板ガラスは生活に欠かせない重要な役割を果たしており、流通の皆様が橋渡しとなって社会に製品を届けておられる事に心より感謝申し上げます」と挨拶した後、生産性向上とサプライチェーンの強靭化に向けた実務を支援する補助施策、中東情勢に対応する「対策ワンストップポータル」、アジア諸国と連携した原油の安定調達とナフサ由来の化学製品についての安定供給に向けた取組みと見通しを語った。また、業界が取組みを進める水平リサイクルの推進や労働力確保に向けた重点課題についても共有し、環境整備などを進めるとした。
その後に開催された懇親会で、挨拶に立った田中会長は、緊迫化する中東情勢がサプライチェーンに与える影響に触れ、経済産業省の迅速な対応に感謝を述べるとともに、「ガラスへの悪影響は現在のところ限定的だが、周辺資材等の不足が生じている。メーカーとも緊密に情報交換を行いながら、適正な価格転嫁と安定供給に努めてほしい」と呼びかけた。また、先進的窓リノベ等の補助施策を通じた需要喚起の重要性を強調した上で、リサイクル、物流問題、担い手の確保・育成に向けたなどの諸問題についても取組む姿勢を示した上で「板ガラス産業は次のステージの過渡期、ステップアップの時期に入っております」力強く語った。
挨拶のあと、経済産業省製造産業局素材産業課革新素材室の山田純市室長が登壇。山田室長は、中東情勢に対する政府のエネルギー安定供給策や流通の目詰まり解消に向けた取組みについて紹介。さらに、「3年連続の賃上げ水準を維持し、経済の好循環を確かなものにするためにも、適切な価格転嫁と人材・設備・GXへの投資を」と呼びかけた。また、板ガラスの水平リサイクルについても「官民一体となって環境問題の解決に挑戦してほしい」と大きな期待を寄せた。
続いて(一社)板硝子協会の深川祐一専務理事は、社会情勢を踏まえながら「現在取組みを進めている防災安全合わせガラスの普及は重要な社会貢献。業界が一致団結して世の中をよくしていくために頑張りたい」と挨拶して乾杯の音頭を取った。
会の終盤、中締めとして新たに就任した内山準也副会長が登壇。「DXやAIが普及する時代だからこそ、我々の業界は人のつながりが何より重要になる。組合という組織を通じて情報を共有し、風通しを良くすることで業界全体を笑顔にしていきたい」と抱負を語り、威勢の良い三本締めで盛会のうちに幕を閉じた。
2026年度の役員は次の通り(敬称略)。
▽会長 田中廣(㈱タナチョー)▽副会長 内山準也(内山ガラス㈱)▽副会長 立木元規(東海地区、宮吉硝子㈱)▽副会長 大供真一郎(関西地区。ワイダ㈱)▽理事 大久保章宏(東北地区、㈱大久保硝子店)▽理事 永井秀宗(北陸地区、寿板硝子㈱)▽理事 石﨑泰次郎(中国地区、㈱石﨑本店)▽理事 坂東大(四国地区、㈱バンドー)▽理事 川添研太(九州地区、川添硝子㈱)▽監事 池田和夫(関東甲信越地区、イケダガラス㈱)▽監事村島靖基(関西地区、村島硝子商事㈱)



