日本板硝子2022年3月期決算 連結売上高 6005億円
2022.05.30
日本板硝子㈱は、2022年3月期(2021年4月1日~2022年3月31日)決算を発表した。
連結の売上高は6005億6800万円(前年同期比20.3%増)、営業利益199億8000万円(同52.9%増)、税引前利益118億5900万円、当期利益67億5900万円、親会社の所有者に帰属する当期利益41億3400万円となった。
セグメント別の概況は次の通り。
○建築用ガラス事業
売上高は2818億円(前連結会計年度は2155億円)、営業利益は281億円(同は157億円)となり、売上高・営業利益ともに、第1四半期に新型コロナウイルス感染拡大による影響を大きく受けた前年度から改善した。売上高は数量増および販売価格の上昇を反映し堅調であり、投入コスト上昇の影響を軽減した。
欧州では供給能力を上回る好調な需要により販売数量および価格が上昇し、売上高が増加した。エネルギーを中心とする燃料費や輸送費及び原材料価格上昇の影響を受けたものの、好調な生産性と厳格なコスト管理によって軽減し、営業利益も増加した。
アジアでも売上高・営業利益ともに前年度を上回った。日本における売上高は引き続き回復を見せ、その他の東南アジア市場もロックダウン規制の緩和を受けて好調だった。太陽電池パネル用ガラスの需要も堅調に推移した。
米州は前年度比増収増益となった。フロート窯の定期修繕や輸送用のコンテナ不足により出荷が制約された影響を多少受けたものの、販売数量は前年度から回復。太陽電池パネル用ガラスの売上は引き続き好調だった。
○自動車用ガラス事業
売上高は2762億円(前連結会計年度は2452億円)、営業損失は79億円(同18億円の利益)となった。売上高においては第1四半期に新型コロナウイルス感染拡大による影響を大きく受けた前年度を上回った。消費者の自動車需要は強いものの、自動車生産が半導体を中心とした部品不足により制約されたため、NSGグループの製品需要にも大きな影響があった。自動車生産の制約と投入コストの増加の結果、自動車用ガラス事業では営業損失となった。
欧州における累計の売上高は、第1四半期に新型コロナウイルス感染拡大により需要が激減した前年度を上回った。しかしながら、半導体を中心とする部品不足により自動車生産が制約された結果、販売数量は大きな影響を受けた。収益性は、投入コストの増加と低調な設備稼働率の影響を受けた。
アジアにおける累計の売上高は前年度と同水準。日本における自動車販売は、半導体を中心に自動車部品不足の影響を受け、自動車生産台数が制約されたため、引き続き低調だった。マレーシアでは、第2四半期半ばまでのロックダウン規制により自動車メーカーの生産が休止し、NSGグループの製品需要も影響を受けた。
米州の累計売上高は前年度を大きく上回った。新型コロナウイルス感染症拡大に伴うロックダウン等の規制が解除された効果による改善は、半導体不足による自動車生産台数制約により一部相殺されている。
○高機能ガラス事業
売上高は398億円(前連結会計年度は368億円)、営業利益は99億円(同67億円)となった。新型コロナウイルス感染拡大による影響があった前年度に対して、事業環境は好転し、引き続き増収増益で推移した。
ファインガラス事業は、継続的なコスト削減と販売構成の改善により業績改善が一層進み、情報通信デバイス事業では、在宅勤務やオンライン授業の普及によりプリンターに使用されるレンズの販売数量が引き続き増加した。エンジンのタイミングベルト用グラスコードの需要も、アフターマーケット用で堅調だった。メタシャインの売上高については、自動車向けや化粧品向けの市場で需要低迷が長く続いていましたが、回復を見せている。
なお、2023年3月期(2022年4月1日~2023年3月31日)の通期連結業績予想は、売上高6500億円(前年同期比8.2%増)、営業利益180億円(同9.9%減)、税引前利益110億円(同7.2%減)、当期利益50億円(同26.0%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益40億円(同3.2%減)を見込んでいる。
連結の売上高は6005億6800万円(前年同期比20.3%増)、営業利益199億8000万円(同52.9%増)、税引前利益118億5900万円、当期利益67億5900万円、親会社の所有者に帰属する当期利益41億3400万円となった。
セグメント別の概況は次の通り。
○建築用ガラス事業
売上高は2818億円(前連結会計年度は2155億円)、営業利益は281億円(同は157億円)となり、売上高・営業利益ともに、第1四半期に新型コロナウイルス感染拡大による影響を大きく受けた前年度から改善した。売上高は数量増および販売価格の上昇を反映し堅調であり、投入コスト上昇の影響を軽減した。
欧州では供給能力を上回る好調な需要により販売数量および価格が上昇し、売上高が増加した。エネルギーを中心とする燃料費や輸送費及び原材料価格上昇の影響を受けたものの、好調な生産性と厳格なコスト管理によって軽減し、営業利益も増加した。
アジアでも売上高・営業利益ともに前年度を上回った。日本における売上高は引き続き回復を見せ、その他の東南アジア市場もロックダウン規制の緩和を受けて好調だった。太陽電池パネル用ガラスの需要も堅調に推移した。
米州は前年度比増収増益となった。フロート窯の定期修繕や輸送用のコンテナ不足により出荷が制約された影響を多少受けたものの、販売数量は前年度から回復。太陽電池パネル用ガラスの売上は引き続き好調だった。
○自動車用ガラス事業
売上高は2762億円(前連結会計年度は2452億円)、営業損失は79億円(同18億円の利益)となった。売上高においては第1四半期に新型コロナウイルス感染拡大による影響を大きく受けた前年度を上回った。消費者の自動車需要は強いものの、自動車生産が半導体を中心とした部品不足により制約されたため、NSGグループの製品需要にも大きな影響があった。自動車生産の制約と投入コストの増加の結果、自動車用ガラス事業では営業損失となった。
欧州における累計の売上高は、第1四半期に新型コロナウイルス感染拡大により需要が激減した前年度を上回った。しかしながら、半導体を中心とする部品不足により自動車生産が制約された結果、販売数量は大きな影響を受けた。収益性は、投入コストの増加と低調な設備稼働率の影響を受けた。
アジアにおける累計の売上高は前年度と同水準。日本における自動車販売は、半導体を中心に自動車部品不足の影響を受け、自動車生産台数が制約されたため、引き続き低調だった。マレーシアでは、第2四半期半ばまでのロックダウン規制により自動車メーカーの生産が休止し、NSGグループの製品需要も影響を受けた。
米州の累計売上高は前年度を大きく上回った。新型コロナウイルス感染症拡大に伴うロックダウン等の規制が解除された効果による改善は、半導体不足による自動車生産台数制約により一部相殺されている。
○高機能ガラス事業
売上高は398億円(前連結会計年度は368億円)、営業利益は99億円(同67億円)となった。新型コロナウイルス感染拡大による影響があった前年度に対して、事業環境は好転し、引き続き増収増益で推移した。
ファインガラス事業は、継続的なコスト削減と販売構成の改善により業績改善が一層進み、情報通信デバイス事業では、在宅勤務やオンライン授業の普及によりプリンターに使用されるレンズの販売数量が引き続き増加した。エンジンのタイミングベルト用グラスコードの需要も、アフターマーケット用で堅調だった。メタシャインの売上高については、自動車向けや化粧品向けの市場で需要低迷が長く続いていましたが、回復を見せている。
なお、2023年3月期(2022年4月1日~2023年3月31日)の通期連結業績予想は、売上高6500億円(前年同期比8.2%増)、営業利益180億円(同9.9%減)、税引前利益110億円(同7.2%減)、当期利益50億円(同26.0%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益40億円(同3.2%減)を見込んでいる。