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日本板硝子 第1四半期決算は売上高1779億円

2022.08.29

 日本板硝子㈱は、このほど2023年3月期第1四半期(2022年4月1日~6月30日)の決算を発表した。

 同期の連結業績は、売上高1779億900万円(前年同期比20.5%増)、営業利益82億6500万円(同15.4%増)、税引前利益88億1700万円(同59.5%増)、四半期利益32億9200万円(同14.3%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益23億8200万円(同6.3%減)となった。

 このうち、建築用ガラス事業の売上高は856億円(前年同期は645億円)、営業利益は89億円(前年同期は61億円)。自動車用ガラス事業売上高は816億円(前年同期は709億円)、営業損失は7億円(前年同期は13億円の利益)となり、高機能ガラス事業の売上高は99億円(前年同期は114億円)、営業利益は32億円(前年同期は28億円)となっている。

 なお、2023年3月期の通期連6900億円(前年同期比14.9%増)、営業利益180億円(同9.9%減)、税引前利益110億円(同7.2%減)、当期利益50億円(同26.0%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益40億円(同3.2%減)を見込んでいる。

 ◎決算発表会における質疑応答(抜粋)は、次の通り。

 

Q1 第1四半期業績はかなり良好であったが、その背景について教えて欲しい。

A1 特に建築用ガラス事業での価格転嫁が引き続き順調であったことに加え、固定費を中心にコスト削減効果が効いてきたためです。

 

Q2 建築用ガラス事業において、増益幅がかなり大きくなっているが要因は?

A2 需給環境が特に欧州で引き続き良かったこと、ポジティブな為替影響を受けたこと、環境対応している付加価値の高いガラスが好調であった等、複合的な要因により収益性が改善しています。

 

Q3 自動車用ガラス事業での価格改善を進めているという話であったが、これらの交渉を進めることで通期での黒字転換は可能と見ているか?

A3 現在、全ての自動車メーカーとの交渉が進展しています。これらの効果は第2四半期以降に発現する見込みであり、これに加え自動車メーカーでの生産台数が回復することで黒字化が見えてくると考えています。

 

Q4 高機能ガラス事業は従来より営業利益率が高いが、当第1四半期ではさらに改善しておりその背景を知りたい。

A4 需要が強いことを受け、価格改善に取り組んだ結果と考えています。

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