全国ひのまる会が定時総会開催
2023.06.26
日本板硝子㈱の販売店で組織する全国ひのまる会(田中廣会長)は6月8日(木)、東京都港区高輪の品川プリンスホテルメインタワー22階サファイアで令和5年度定時総会を開催し、各委員会事業報告、令和4年度決算案、5年度予算案の全3号議案を承認した。
田中会長は冒頭の挨拶で、今年3月に逝去した前・全国ひのまる会会長の故松本巌氏(マテックス㈱会長)を偲び、「松本前会長は約30年にわたり、ひのまる会のリーダーとして運営にご尽力された。それ以前の貢献を含めると50年に及ぶ」と功績を振り返り、「弔意として皆さんと共有した。今後とも、ひのまる会活動にご支援とご協力をお願いしたい」と述べた。(要旨別掲)
総会終了後、来賓の日本板硝子代表執行役会長・森重樹氏と同代表取締役社長兼CEO・細沼宗浩氏の2氏があいさつした。今年3月まで8年間社長を務めた森氏は、先に公表した2023年3月期決算を基に、増収増益を達成した2022年度の経営概要を説明。また、8年間を振り返り、量より質(高付加価値化)、財務の強化、グループガバナンスの強化―を重視したと述べた。
4月に社長に就任した細沼氏は「事業は人なり。二兎をバランスよく追及する」と述べた上で、今後の経営の軸となる考え方について、「四つのD」(脱炭素化、デジタル化、デベロップメント、ダイバーシティ)を挙げた。
休憩後の午後3時15分から小樽商科大学大学院准教授・泉貴嗣氏の記念講演を聴いた。午後5時からメインタワー宴会場19階ゴールドで開かれた懇親会に臨んだ。
▽
故松本氏をめぐる 田中会長の挨拶要旨。
▼1990年代に日米構造協議で板ガラスが閉鎖的問題製品の対象にあがり、業界の商慣習だった系列取引や事後値引き(価格後決め)が否定された。松本会長は卸組合役員としても渡米・交渉し、最終的に市場開放、価格の先決めをすることとなった。
▼松本会長は独立系取引店が元気なメーカー・グループこそ発展するとし、メーカー販社は補完に徹すべきとした。
▼2006年、NSGがピルキントンを買収。経営はピルキントン主導となり、商品名も「ピルキントン・スペーシア」に変更する計画が出たが、松本会長が当時の相談役、会長に直談判して阻止。NSGの人間が経営を主導するよう運動を続けた。
▼また、サッシ・メーカーが窓の主導権をとろうとする動きに対しては、NSGや流通に警鐘をならし、その動きを少しでも止めようとした。松本会長は『窓の主役はガラス』と一貫して主張した。
▼近年では、ひのまる会の若手に対し、次代の活動について意見交換する場を提供した。
田中会長は冒頭の挨拶で、今年3月に逝去した前・全国ひのまる会会長の故松本巌氏(マテックス㈱会長)を偲び、「松本前会長は約30年にわたり、ひのまる会のリーダーとして運営にご尽力された。それ以前の貢献を含めると50年に及ぶ」と功績を振り返り、「弔意として皆さんと共有した。今後とも、ひのまる会活動にご支援とご協力をお願いしたい」と述べた。(要旨別掲)
総会終了後、来賓の日本板硝子代表執行役会長・森重樹氏と同代表取締役社長兼CEO・細沼宗浩氏の2氏があいさつした。今年3月まで8年間社長を務めた森氏は、先に公表した2023年3月期決算を基に、増収増益を達成した2022年度の経営概要を説明。また、8年間を振り返り、量より質(高付加価値化)、財務の強化、グループガバナンスの強化―を重視したと述べた。
4月に社長に就任した細沼氏は「事業は人なり。二兎をバランスよく追及する」と述べた上で、今後の経営の軸となる考え方について、「四つのD」(脱炭素化、デジタル化、デベロップメント、ダイバーシティ)を挙げた。
休憩後の午後3時15分から小樽商科大学大学院准教授・泉貴嗣氏の記念講演を聴いた。午後5時からメインタワー宴会場19階ゴールドで開かれた懇親会に臨んだ。
▽
故松本氏をめぐる 田中会長の挨拶要旨。
▼1990年代に日米構造協議で板ガラスが閉鎖的問題製品の対象にあがり、業界の商慣習だった系列取引や事後値引き(価格後決め)が否定された。松本会長は卸組合役員としても渡米・交渉し、最終的に市場開放、価格の先決めをすることとなった。
▼松本会長は独立系取引店が元気なメーカー・グループこそ発展するとし、メーカー販社は補完に徹すべきとした。
▼2006年、NSGがピルキントンを買収。経営はピルキントン主導となり、商品名も「ピルキントン・スペーシア」に変更する計画が出たが、松本会長が当時の相談役、会長に直談判して阻止。NSGの人間が経営を主導するよう運動を続けた。
▼また、サッシ・メーカーが窓の主導権をとろうとする動きに対しては、NSGや流通に警鐘をならし、その動きを少しでも止めようとした。松本会長は『窓の主役はガラス』と一貫して主張した。
▼近年では、ひのまる会の若手に対し、次代の活動について意見交換する場を提供した。