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AGC第2四半期決算 建築ガラスは増収

2023.08.28

 AGC㈱は、2023年12月期第2四半期連結累計期間(2023年1月1日~6月30日)の決算を発表した。
 売上高は9853億1700万円(前年同期比0.7%増)、営業利益643億3600万円(同44.2%減)、税引前四半期利益659億7000万円(同43.9%減)、四半期純利益511億1800万円(同46.3%減)、親会社の所有者に帰属する四半期純利益405億7800万円(同43.0%減)となった。
 売上高は塩ビの販売価格下落の影響を受けたものの、自動車用ガラスおよび建築用ガラスなどの販売価格の上昇や為替の影響から前年比増収となった。営業利益は製造原価の悪化および原燃材料高などの影響から前年比減益した。
 建築ガラスセグメントでは、アジアは日本を除く地域で出荷が減少したものの、販売価格の上昇により増収。欧米では、景気減速の影響を受けた欧州で出荷が減少したものの、販売価格の上昇や為替の影響により増収した。一方で製造原価が悪化した。この結果から、同期売上高は2398億年(前年同期比141億円増)、営業利益は186億円(同19億円減)となった。
 オートモーティブセグメントでは、自動車用ガラスが自動車生産台数の増加により、グループ出荷も増加した。また、販売価格の上昇や品種構成の改善、為替の影響もあり増収・増益となり、売上高2407億円(同515億円増)、営業利益は102億円(前年同期の91億円の赤字から193億円増)となっている。
 また、2023年下期の見通しについて、建築ガラスは、欧州ではインフレや景気減速などの懸念があるものの、エネルギー削減のための高
断熱ガラスへの置き換え需要が出荷を下支えすると予想。アジアでは、高断熱・遮熱ガラス需要拡大などにより出荷が堅調に推移するとの見込みを示した。オートモーティブにおいては、半導体等の部品供給不足の影響緩和が継続するとともに、従来より取り組んできた価格政策の効果が寄与するものの、季節性に伴う出荷減の影響を受ける見込みとしている。
 なお、2023年12月期の連結業績予想(2023年1月1日~12月31日)は、売上高2兆500億円(前年同期比0.7%増)、営業利益1500億円(同18.5%減)、税引前利益1070億円(同82.9%増)、当期純利益780億円(同246.6%増)、親会社の所有者に帰属する当期純利益590億円を見込んでいる。
 決算の発表に際して、8月2日(水)午後3時15分からオンラインで決算説明会を開催した。
 説明会には社長執行役員CEOの平井良典氏、副社長執行役員CFOの宮地伸二氏、常務執行役員で経理・財務部長の粕谷俊郎氏が出席。宮地氏が第2四半期の業績について、平井氏が同社の企業価値向上に向けた取組みについて、それぞれ説明を行っている。

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