第32回技能グランプリ開催
2024.03.04
厚生労働省と中央職業能力開発協会、(一社)全国技能士会連合会が主催する、第32回技能グランプリが2月23日(金)~26日(月)の4日間、西日本総合展示場(福岡県北九州市)など5会場で開催された。建築部門、繊維部門、一般製造部門、一般部門の4部門30職種の競技職種に、全国から379人が出場し、その技術を競った。
ガラス施工の競技には、栃木県1名、東京都2名、福井県1名、大阪府2名、岡山県1名、広島県1名、福岡県1名、合計9名の一級技能士が参加。普段とは違う競技会場独特の雰囲気の中で技術を競い、審査の結果、大阪府の森長研光氏が、厚生労働大臣賞・金賞(全硝連順位第1位)に輝いた。
グランプリは、初日の23日に会場の下見と開会式が行われ、翌24日~25日の2日間で職種別競技が開催された。
一般製造部門の一つとして行われたガラス施工の競技は、展示場本館が会場。競技初日の24日は、午前8時30分に集合し、競技にあたっての注意事項説明などが行われ、午前9時に競技が開始された。
競技課題は、標準時間7時間(1日目7時間、2日目1時間、打切時間8時間)以内に、施工図に従ってガラスを切断、研磨、接着し、戸建て住宅に見立てた「家形」に組み立てる。ガラスの持つ強度や装飾性といった特性を表現する。
前回大会(2021年)と同様に、家の屋根部分の透明ガラスに、横200ミリ×縦100ミリ角、5ミリRの角穴をあけ、コバ磨き加工し、そこにコバ磨き加工したグリーンのカラーガラスをはめ込む工程があり、切断や小口加工、組み立て装着など高い技術が求められる。
会場には、全国板硝子商工協同組合連合会の宮代茂会長や、同会教育情報・技能検定委員会の大村宗一郎委員長をはじめ、各都府県から検定委員や補佐員、出場者の地元から応援に会場を訪れた関係者などが集まったほか、一般の見学者も数多く来場した。なお、競技の様子は、公式Webサイト上でインターネット(YouTube)によるライブ配信が行われた。
競技を視察した宮代会長は、「32回目を迎える技能グランプリに選手の皆さん、競技委員の皆さん、関係者の皆さんにお集まりいただき、ありがとうございます。選手の皆さんは、今日の日のために仕事の合間を縫って一生懸命練習してこられたと思います。今日、明日でその成果を十二分に発揮していただきたいと思います」と話し、大村委員長も「各都府県を代表して来られた皆さんがどの位できるのか、楽しみしています。全国規模大会はこのグランプリしかないので、一つの励みとなると思います。本当は各都道府県で予選を行って、代表者に出て頂くのが理想ですが、出場を目指すことを励みに、続けて頂けたらと思います」と話した。
また、開催地である福岡県の立石勝理事長(福岡県板硝子商工協同組合)は「見ている方も緊張してますが、選手はもっと緊張しているでしょう。頑張ってもらうしかないが、(会場は)気候的にも寒くないので競技はやりやすいと思います。今後もグランプリが続くように、福岡県も頑張って選手を常時送り込めるような体制を作って行きたいと思っています」と話している。他にも、出場選手の激励に来た福井県の大壁勝洋理事長(福井県板硝子商協同組合)も「焦らずに、落ち着いて競技に臨んで欲しい」とコメントし、選手への期待を見せた。
参加した選手は、日ごろの技術を惜しみなく発揮し、集中力を切らすことなく競技に取り組んだ。初日の競技終了時間である午後5時には9名中7名が課題を完成させ、翌日に作業を持ち越した2名も時間内に完成させており、高いレベルでの争いとなった。
競技の結果は次のとおり(敬称略、中央職業能力開発協会順位/全硝連順位)。
☆個人賞
▽厚生労働大臣賞・金賞/全硝連順位・優勝=森長研光(大阪府/森長硝子)
▽銀賞/同・第2位=水野誠(大阪府/(同)Mizuno Glass)
▽銅賞/同・第3位=中三川成紀(栃木県/㈱伊沢ガラス)
▽銅賞/同・優秀賞=川名悠介(東京都/㈱川名硝子店)
▽全硝連順位優秀賞(順不同)=宮川翔一郎(東京都/㈱桂川)、中田純平(福井県/㈱中村加工所)、渡邉健二(岡山県/㈱ADF・アヤベ)、神野龍太朗(広島県/神野ガラス店)、立石温(福岡県/㈱立石弟硝子店)
☆選手団賞
▽最優秀技能選手団賞(厚生労働大臣賞)=東京都選手団
▽優秀技能選手団賞(厚生労働省人材開発統括官賞)=大阪府、愛知県、静岡県各選手団
▽中央職業能力開発協会会長賞(特別賞)=岡山県、兵庫県、山口県各選手団
▽全国技能士会連合会会長表彰(特別賞)=長野県、京都府、福岡県各選手団
なお、最終日の26日には閉会式が開催され、その模様もインターネットで配信されている。
ガラス施工の競技には、栃木県1名、東京都2名、福井県1名、大阪府2名、岡山県1名、広島県1名、福岡県1名、合計9名の一級技能士が参加。普段とは違う競技会場独特の雰囲気の中で技術を競い、審査の結果、大阪府の森長研光氏が、厚生労働大臣賞・金賞(全硝連順位第1位)に輝いた。
グランプリは、初日の23日に会場の下見と開会式が行われ、翌24日~25日の2日間で職種別競技が開催された。
一般製造部門の一つとして行われたガラス施工の競技は、展示場本館が会場。競技初日の24日は、午前8時30分に集合し、競技にあたっての注意事項説明などが行われ、午前9時に競技が開始された。
競技課題は、標準時間7時間(1日目7時間、2日目1時間、打切時間8時間)以内に、施工図に従ってガラスを切断、研磨、接着し、戸建て住宅に見立てた「家形」に組み立てる。ガラスの持つ強度や装飾性といった特性を表現する。
前回大会(2021年)と同様に、家の屋根部分の透明ガラスに、横200ミリ×縦100ミリ角、5ミリRの角穴をあけ、コバ磨き加工し、そこにコバ磨き加工したグリーンのカラーガラスをはめ込む工程があり、切断や小口加工、組み立て装着など高い技術が求められる。
会場には、全国板硝子商工協同組合連合会の宮代茂会長や、同会教育情報・技能検定委員会の大村宗一郎委員長をはじめ、各都府県から検定委員や補佐員、出場者の地元から応援に会場を訪れた関係者などが集まったほか、一般の見学者も数多く来場した。なお、競技の様子は、公式Webサイト上でインターネット(YouTube)によるライブ配信が行われた。
競技を視察した宮代会長は、「32回目を迎える技能グランプリに選手の皆さん、競技委員の皆さん、関係者の皆さんにお集まりいただき、ありがとうございます。選手の皆さんは、今日の日のために仕事の合間を縫って一生懸命練習してこられたと思います。今日、明日でその成果を十二分に発揮していただきたいと思います」と話し、大村委員長も「各都府県を代表して来られた皆さんがどの位できるのか、楽しみしています。全国規模大会はこのグランプリしかないので、一つの励みとなると思います。本当は各都道府県で予選を行って、代表者に出て頂くのが理想ですが、出場を目指すことを励みに、続けて頂けたらと思います」と話した。
また、開催地である福岡県の立石勝理事長(福岡県板硝子商工協同組合)は「見ている方も緊張してますが、選手はもっと緊張しているでしょう。頑張ってもらうしかないが、(会場は)気候的にも寒くないので競技はやりやすいと思います。今後もグランプリが続くように、福岡県も頑張って選手を常時送り込めるような体制を作って行きたいと思っています」と話している。他にも、出場選手の激励に来た福井県の大壁勝洋理事長(福井県板硝子商協同組合)も「焦らずに、落ち着いて競技に臨んで欲しい」とコメントし、選手への期待を見せた。
参加した選手は、日ごろの技術を惜しみなく発揮し、集中力を切らすことなく競技に取り組んだ。初日の競技終了時間である午後5時には9名中7名が課題を完成させ、翌日に作業を持ち越した2名も時間内に完成させており、高いレベルでの争いとなった。
競技の結果は次のとおり(敬称略、中央職業能力開発協会順位/全硝連順位)。
☆個人賞
▽厚生労働大臣賞・金賞/全硝連順位・優勝=森長研光(大阪府/森長硝子)
▽銀賞/同・第2位=水野誠(大阪府/(同)Mizuno Glass)
▽銅賞/同・第3位=中三川成紀(栃木県/㈱伊沢ガラス)
▽銅賞/同・優秀賞=川名悠介(東京都/㈱川名硝子店)
▽全硝連順位優秀賞(順不同)=宮川翔一郎(東京都/㈱桂川)、中田純平(福井県/㈱中村加工所)、渡邉健二(岡山県/㈱ADF・アヤベ)、神野龍太朗(広島県/神野ガラス店)、立石温(福岡県/㈱立石弟硝子店)
☆選手団賞
▽最優秀技能選手団賞(厚生労働大臣賞)=東京都選手団
▽優秀技能選手団賞(厚生労働省人材開発統括官賞)=大阪府、愛知県、静岡県各選手団
▽中央職業能力開発協会会長賞(特別賞)=岡山県、兵庫県、山口県各選手団
▽全国技能士会連合会会長表彰(特別賞)=長野県、京都府、福岡県各選手団
なお、最終日の26日には閉会式が開催され、その模様もインターネットで配信されている。