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日本板硝子材料工学助成会 東京で贈呈式開催 41件に助成金

2025.05.05

贈呈式会場
挨拶する森理事長
祝辞を述べる綿引氏
 公益財団法人日本板硝子材料工学助成会(森重樹理事長=日本板硝子㈱執行役会長)は4月17日(木)午後1時10分から、東京・六本木の住友会館泉ガーデンタワー42階大ホールで、令和7年度(第47回)研究助成金贈呈式を開催した。
 同財団は、無機材料に関連する学術的・技術的な研究・調査を支援、特に萌芽的な研究を奨励している。本年度の国内助成には大学など63の研究機関から122件の応募があり、審査の結果、41件に総額4970万円の助成金を贈ることを決めた。
 森理事長は贈呈式の冒頭の挨拶で「当財団は設立以来47年目を迎えた。海外研究助成も行っているが、国内が中心。設立以来、国内研究助成では5937件の応募があり、選考件数は1526件、助成金総額は19億円超になった。コロナ禍で減少した応募件数も増加傾向にある」と事業活動を紹介した。
 さらに「研究助成はガラス、セラミック、半導体、カーボンなど無機材料を幅広く対象としているが、近年は有機無機複合体、ナノ材料、バイオ・医療、計算材料科学関連の応募も増えている。今回、助成を受けられる先生方には心からお喜び申し上げますとともに、新しい風をもたらすような大きな成果を期待しています」と述べた。
 次いで、後藤孝選考委員長(東北大学名誉教授、長岡芸術科学大学特任教授)が審査経過を報告した。それによると、昨年8月1日~11月18日を応募期間と設定。昨年12月と今年3月に審査委員会を開催し、受領者41件を採択した。研究者は28~63歳で、平均年齢は42・1歳。所属は大学37人、高等専門学校2人、国公立研究機関2人。
 式典では森理事長が41人に各110万円~140万円の助成金を贈呈した。来賓の経産省製造産業局素材産業課長補佐の綿引隆夫氏は「研究者の皆さんには心からお祝いを申し上げます。新たな人脈を構築し、ネットワークを形成してガラス業界を発展させてください。失敗を恐れず、自由な発想で自信をもって研究に取り組んでください」と祝辞を述べた。
 助成金受領者を代表し、東北大学多元物質科学研究所助教の山崎智之氏が謝辞を述べた。
 休憩後、慶応技術大学教授で慶応フォトニクス・リサーチ・インスティテュート所長の小池康博氏が「Beyond 5G社会を拓くフォトニクスポリマーの新展開~私にとってのファンダメンタルズ~」と題し特別講演した。
 参会者は終了後、42階スカイロビーで開かれた懇親会で歓談した。

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