東北板硝子3組合賀詞交歓会
2025.03.03





全硝連東北地区本部、東北板硝子卸商業組合、東北板硝子工事協同組合の業界3団体は2月21日(金)、仙台市青葉区のパレスへいあんで、令和7年「三組合合同講演会・安全祈願・賀詞交歓会」を開催した。地元の宮城県を中心に青森、山形各県の会員と来賓など合わせて約50人が参加した。
5階エトワールホールで午後4時に開会した合同講演会では、東北板硝子工事協同組合の原田尚樹代表理事(宮城)が主催者を代表し、「寒い日が続く中、お集まりいただいてありがとうございます」とあいさつした。
原田氏は次いで、労働法制改革に伴う2024年問題に触れ、「昨年は皆さんも対応に苦労したことと思う。時間外規制の適用などにしっかり対応しないと事業所が罰せられる。一方、どこの団体・企業にも言えるが、業界は資材不足や職人の高齢化といった課題を抱えている」と指摘。その上で「若い人にこの業界を選んでもらうには、まず法令を遵守することができるかどうか─。これが大事な要素となっている。我々もこの一年、しっかりと対応していかなくてはならない」と訴えた。
講演会では、黒川経営労務事務所(仙台市)の黒川一郎社会保険労務士が「2024年問題(時間外労働上限規制)の概略と実務対応」と題し約1時間講演した。講演後、参会者はパレス平安8階にある神殿に移動し、一年間の安全を祈願した。
午後5時半から5階ボヌールホールで立食式の新年懇親会を開催した。冒頭、東北板硝子工事協同組合代表理事の大久保章宏氏(山形)は業界共通の人手不足問題に関連し、「卸組合の全国会議では、外国人労働者の導入問題がテーマにあがっている。現在、ガラス工事に外国人労働者を受け入れることは法律上できない。しかし、労働者は1000万人不足するという予想もある。これを何とかできないかと板硝子協会などと(規制緩和を)申請する動きになっている」と紹介した。
大久保氏は先進的窓リノベ事業など国の大型補助金にも言及し、「本年度の予算総額は2300億円だが、3年間で最後の年となるこの一年の成果しだいで、制度が延長になるかどうかが決まる。実際、一昨年に比べ昨年は〝消化率〟が悪かった。ガラス業界は宣伝することが下手といわれ、一般の人に情報がいっていないのが現実だ。ガラス・サッシメーカーと協力し、補助金獲得に努力していただきたい。一般の人にもっとPRしてほしい」と強調した。
来賓のAGCグラスプロダクツ㈱北海道・東北営業部長・岡本武士は「市況をみると、脱炭素化社会構築に向けた設備投資が増えている。東北地方などでは(郊外の)一戸建てから都心部のマンションへの住み替え需要もある。高性能なガラスへの期待が高まってくる。これを追い風に、業界を盛り上げていきたい。働き方改革や人手不足は一社では解決できない。複数で改革していく必要があり、そこに我々メーカーが参画してもらえるようにしていただきたい」と祝辞を述べた。
来賓のYKK AP㈱東北支社営業統括部市場開発部長・岡田貴志氏の発声で乾杯。全硝連東北地区本部長の佐藤浩二氏(宮城県代表理事)による中締めで散会した。講演会・新年会を通し、卸・工事組合専務理事の藤井健氏が司会を務めた。
5階エトワールホールで午後4時に開会した合同講演会では、東北板硝子工事協同組合の原田尚樹代表理事(宮城)が主催者を代表し、「寒い日が続く中、お集まりいただいてありがとうございます」とあいさつした。
原田氏は次いで、労働法制改革に伴う2024年問題に触れ、「昨年は皆さんも対応に苦労したことと思う。時間外規制の適用などにしっかり対応しないと事業所が罰せられる。一方、どこの団体・企業にも言えるが、業界は資材不足や職人の高齢化といった課題を抱えている」と指摘。その上で「若い人にこの業界を選んでもらうには、まず法令を遵守することができるかどうか─。これが大事な要素となっている。我々もこの一年、しっかりと対応していかなくてはならない」と訴えた。
講演会では、黒川経営労務事務所(仙台市)の黒川一郎社会保険労務士が「2024年問題(時間外労働上限規制)の概略と実務対応」と題し約1時間講演した。講演後、参会者はパレス平安8階にある神殿に移動し、一年間の安全を祈願した。
午後5時半から5階ボヌールホールで立食式の新年懇親会を開催した。冒頭、東北板硝子工事協同組合代表理事の大久保章宏氏(山形)は業界共通の人手不足問題に関連し、「卸組合の全国会議では、外国人労働者の導入問題がテーマにあがっている。現在、ガラス工事に外国人労働者を受け入れることは法律上できない。しかし、労働者は1000万人不足するという予想もある。これを何とかできないかと板硝子協会などと(規制緩和を)申請する動きになっている」と紹介した。
大久保氏は先進的窓リノベ事業など国の大型補助金にも言及し、「本年度の予算総額は2300億円だが、3年間で最後の年となるこの一年の成果しだいで、制度が延長になるかどうかが決まる。実際、一昨年に比べ昨年は〝消化率〟が悪かった。ガラス業界は宣伝することが下手といわれ、一般の人に情報がいっていないのが現実だ。ガラス・サッシメーカーと協力し、補助金獲得に努力していただきたい。一般の人にもっとPRしてほしい」と強調した。
来賓のAGCグラスプロダクツ㈱北海道・東北営業部長・岡本武士は「市況をみると、脱炭素化社会構築に向けた設備投資が増えている。東北地方などでは(郊外の)一戸建てから都心部のマンションへの住み替え需要もある。高性能なガラスへの期待が高まってくる。これを追い風に、業界を盛り上げていきたい。働き方改革や人手不足は一社では解決できない。複数で改革していく必要があり、そこに我々メーカーが参画してもらえるようにしていただきたい」と祝辞を述べた。
来賓のYKK AP㈱東北支社営業統括部市場開発部長・岡田貴志氏の発声で乾杯。全硝連東北地区本部長の佐藤浩二氏(宮城県代表理事)による中締めで散会した。講演会・新年会を通し、卸・工事組合専務理事の藤井健氏が司会を務めた。