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東北板硝子3団体・令和6年合同新年会

2024.03.28

原田氏
挨拶する佐藤氏
講演する伊東氏
 全硝連東北地区本部、東北板硝子卸商業組合、東北板硝子工事協同組合の業界3団体は2月22日(木)、仙台市青葉区のパレスへいあんで、令和6年「三組合合同講演会・安全祈願・賀詞交歓会」を開催した。地元の宮城を中心に青森、岩手、山形各県の会員と来賓など合わせて約65人が参加した。
 5階エトワールで午後4時に開会した合同講演会では、全硝連東北地区本部長の佐藤浩二氏(宮城県理事長)が主催者を代表し、「今回も三者合同の新年会。皆さんと協力し合いつながりを持って、これから何ができるか、形をつくっていきたい」とあいさつした。
 佐藤氏は冒頭、元旦に発生した能登半島地震に関連し、「2011年3月の東日本大震災当時、私は東松島市で遊覧船の船長をしていた。その頃は自分なりに何でもできると自負していたが、震災当日、津波で自分のすぐ目の前を流されていく人を助けることができなかった…一人では何もできないんだと痛感した」と自身の経験を披露。その上で「その後この業界に入ったが、今の立場で思うのは、やはり一人では何もできないということ。皆と協力し合うことで何かができる。ガラス業界を発展させることができる」と訴えた。
 講演では、板硝子協会の伊東弘之専務理事が「ガラス産業が注目すべき2024年の課題」と題し約40分話した。伊東氏は、カーボンニュートラル2050年達成への重点政策や成長志向型の資源自立経済戦略など政府の政策方針を紹介。
 「私達が注目すべき具体的施策」では、GX(グリーントランスフォーメーション)への貢献として、国交・経産・環境三省連携による「住宅省エネキャンペーン2024」を挙げ、具体的には国が推進する先進的窓リノベ事業、こどもエコすまい支援事業、脱炭素ビルリノベ事業について詳しく説明した。
 また、「学校施設への『防災安全合わせガラス』の普及促進」とのテーマでは、都道府県教育委員会を訪問し、防災化と断熱化を複合提案する必要性を強調した。「板ガラスのリサイクル」についても解説した。
 講演会終了後、参会者はパレス平安8階にある神殿に移動し、一年間の安全を祈願した。
 午後5時から5階ボヌールホールを会場に立食式の新年懇親会を開催。冒頭、東北工事組合代表理事の原田尚樹氏(宮城)は「本日は板ガラスメーカー、サッシメーカーや宮城県中小企業団体中央会などからたくさんの方々に来ていただいた。感謝申し上げる。建築においてガラスは大きな役割を占め、我々の役割も大きくなる。2024年問題もあるが、三組合が手を携え横のつながりをしっかり保ちながら、課題を乗り越えていきたい」とあいさつした。
 来賓の祝辞、乾杯の後、和やかに歓談。東北卸組合代表理事の大久保章宏氏(山形)による中締めで散会した。合同講演会・賀詞交歓会を通し、全硝連地区本部の大友政人氏(宮城県専務理事)が司会を務めた。

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