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先進的窓リノベ事業活用セミナー開催

2024.07.08

第4回セミナー
 環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室は、6月27日(木)午後1時30分から、オンライン(Zoomウェビナー)で「先進的窓リノベ2024事業活用セミナー(第4回)」を開催、約600名が視聴した。
 同セミナーは、今年2月27日(賃貸集合住宅編)と、3月12日(分譲集合住宅編)、28日(賃貸集合住宅編)に開催されており、今回で4回目。イントロダクション、先進的窓リノベ事業の解説、特集動画、パネルディスカッション、環境省による事業説明の5部構成で実施された。
 第1部のイントロダクションでは、地球温暖化対策事業室が「先進的窓リノベ2024事業の背景・目的等について」として、気候変動の影響や2050年のカーボンニュートラルに向けた既存住宅の脱炭素化における住宅開口部の重要性などを説明した。
 第2部の「先進的窓リノベ事業の解説」では、先進的窓リノベ2024運営支援室から「先進的窓リノベ事業のふり返りと2024事業のポイント」解説が行われた。
 ここで発表された統計資料によると、先進的窓リノベ事業の登録事業者数は5万4724社。都道府県別では、大阪府が最も多く、以下東京都、愛知県、兵庫県、神奈川県と続いており、大都市圏で、登録事業者数が多い傾向が見られた。
 しかし、登録事業者の窓リノベ事業活用状況を見ると、事業を活用した登録事業者は3万636社と登録事業者の56%だった。このうち、申請戸数が101戸以上の事業者は232社(全体の0.4%)、11戸~100戸の事業者は3818社(同7.0%)、1戸~10戸の事業者は2万6586社(同48.6%)だった。
 また、申請窓数の内訳は、戸建住宅のガラス交換が1.29%、内窓設置81.18%、外窓交換17.53%となり、集合住宅においても、ガラス交換1.03%、内窓設置89.21%、外窓交換9.76%となり、圧倒的に内窓設置の申請が多かったことが報告された。
 なお、先進的窓リノベ2024事業の申請状況もあわせて報告され、5月31日時点で申請戸数は全国で4万8444戸(戸建住宅4万1628戸、集合住宅6816戸)であることなども公表された。
 このほか、先進的窓リノベ2024事業活用シミュレーションとして、「戸建住宅における光熱費削減効果について」も報告が行われ、戸建住宅のLDKの窓(5窓)をグレードSに改修すると、年間3000~2万1000円程度、全ての窓(11窓)を改修すると、年間9000~4万5000円程度、全ての窓(11窓)に加え、天井・床の断熱改修を行った場合は 年間1万8000円7万1000円程度の光熱費の削減が見込まれるとのシミュレーション結果を公表した。
 第3部の「特集動画」では、慶應義塾大学の伊香賀俊治名誉教授や医師でロングライフ・ラボ理事の石原新菜氏、㈱松尾設計室代表取締役で一級建築士の松尾和也氏が登場したほか、窓断熱リフォーム実施者、施工会社のインタビューなども公開された。
 第4部のパネルディスカッションでは、第3部の動画出演者が登壇し、「窓断熱リフォームで省エネ&快適なくらしを実現」をテーマに議論がおこなわれた。
 最後の第5部では、環境省から「先進的窓リノベ2024事業の概要」として、補助対象とするドアの改修工事や事業の流れ、スケジュールなどについての説明が行われ、午後3時15分に閉会した。

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