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東京・台東区 防犯研修会開く 建物への侵入を防ぐには 板協、ガラス破壊実験を披露

2025.05.12

ガラスの破壊実験
 東京・浅草周辺の自治体と警察署など主催の「建物防犯研修会」が4月23日(水)午後、東京都台東区の台東一丁目区民会館地下1階多目的ホールで開かれた。板硝子協会は「防犯ガラス耐久性デモンストレーション」を披露した。
 研修会は台東区危機管理室、下谷・上野・浅草・蔵前の4警察署並びに各防犯協会が主催し、一般社団法人板硝子協会(島村琢哉会長)が共催。招待された区民約200人が参加した。
 午後2時に開会した研修会では、最初に杉光邦彦・台東区危機管理室長が「首都圏では闇バイトによる侵入盗や強盗が横行している。犯罪を防ぐには地域の協力と個人個人の備えが重要だ。個人対策について区としても今年7月以降、資器材の導入に補助金を支給すべく準備を進めている」と挨拶した。
 藪中昭広・下谷警察署長による注意喚起に続き、NPO法人東京都セキュリティ促進協協力会の木原建物防犯協力員が侵入盗の手口や窓、玄関・勝手口、門扉、ベランダ、塀・柵・垣根などの防犯対策に関し講和した。
 板硝子協会によるデモンストレーションでは、ガラスの破壊実験の前に橋本調査役がガラスの種類と効能について説明した。それによると、泥棒の侵入口の約55%は窓だが、5分間侵入をガードできれば犯罪者の7割はあきらめる。5分以上ガードするには、防犯建物部品共通標章(CPマーク)を貼付した「防犯ガラス」の採用が効果的とした。網入りガラスは防火用で、バールでたたくと穴が開きクレセントが回せる状態となり防犯性能はない。強化ガラスも同様─としている。
 デモでは舞台上に設けた部屋の模型を使い、一枚ガラス、網入りガラス、強化ガラスそして防犯ガラスをそれぞれハンマーでたたき、割れ具合を検証する実験を実施。観客はひびが入った程度の防犯ガラスの結果に一様に驚いた様子だった。

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