日本板硝子材料工学助成会 助成金贈呈式開催
2022.05.02
(公財)日本板硝子材料工学助成会(藤本勝司理事長)は、4月19日(火)午後1時30分から、令和4年度(第44回)研究助成金贈呈式を開催した。
同贈呈式は、一昨年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて中止、昨年はオンラインで開催された。そのため、同財団も3年ぶりに対面開催をと準備を進めてきたものの、開催日が東京都のリバウンド警戒期間内であり、会場に人数制限がかかることから、やむを得ず今回もオンラインによる開催となった。
オンライン贈呈式には、今回助成を受ける研究者のほぼ全員と、関係者など約80名が出席した。
令和4年度の助成金には日本や海外の国公立大学、研究機関などから110件の応募があり、審査の結果40件が助成の対象として採択されている。
贈呈式では、初めに藤本理事長があいさつ、続いて選考委員長の平尾一之氏から審査経過の報告が行われた。経過報告では、昨年より4件採択が増加していることや、応募は国公立・私立大学、国公立研究機関、高等専門学校など多岐にわたり、外国人研究者や女性研究者からもあったこと、年齢層も20歳代~60歳代と幅広く分布していたこと、などが報告された。
次に、助成金受領者の自己紹介を兼ねた研究内容説明が行われた後、研究助成金贈呈として、藤本理事長が代表者2名に向けて助成金贈呈の文書を読み上げ、贈呈状が後日郵送されることを発表した。
贈呈後は、経済産業省 製造産業局 素材産業課 小林麻子企画調査官の代理として同課小番明課長補佐が祝辞を述べ、東京工業大学 理学院物理学系の加来滋助教が助成金受領者を代表してあいさつし、贈呈式は約1時間で終了した。
なお、贈呈式終了後は休憩を挟んで特別講演が行われた。同助成会の評議員で名古屋工業大学の野上正行名誉教授が、「ニッチ研究のすすめ」と題して研究内容や経験談などについて約1時間講演した。
藤本理事長のあいさつ(要約)は、次の通り。
「当会は、材料研究への支援を続けておりますが、激動する世界情勢の中でも日本の強みである無機材料分野の研究者が世界の舞台で活躍できるよう今年度も支援を継続する所存です。当会は、無機材料およびその周辺技術に研究助成を行うべく、昭和54年3月に日本板硝子㈱の創立60周年を記念して設立され、今年度で設立以来44年目を迎え、2009年に新公益財団法人として承認されてから13年目を迎えます。財団の目的は、無機材料分野における科学技術の発展に貢献することで、一つ目に「無機材料に関係する研究・調査に関する助成」、二つ目に「無機材料関連する研究の国際交流に対する助成」、三つ目に「過去に当財団研究助成の対象となった研究者が、その研究成果を普及させる事への助成」の事業活動を行っています。海外研究助成も行っておりますが、やはり国内研究助成が中心です。財団設立以来、今回も含め5580点の応募から選考した総件数は1403件、助成金総額は18億円弱になりました。最近では有機無機複合体や、ナノ技術を駆使した高機能材料研究など、従来の領域を超えた複合的研究に加え、計算材料科学などの応募も多くなっています。令和4年度の国内研究助成には、57の研究機関から110件の応募を頂きました。厳正な審査の結果、本日ご参集の40名の先生方の研究に、総額4360万円の助成を行うことといたしました。助成を受けられる先生方には、お慶びを申し上げるとともに、大きな成果を期待しております」
同贈呈式は、一昨年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて中止、昨年はオンラインで開催された。そのため、同財団も3年ぶりに対面開催をと準備を進めてきたものの、開催日が東京都のリバウンド警戒期間内であり、会場に人数制限がかかることから、やむを得ず今回もオンラインによる開催となった。
オンライン贈呈式には、今回助成を受ける研究者のほぼ全員と、関係者など約80名が出席した。
令和4年度の助成金には日本や海外の国公立大学、研究機関などから110件の応募があり、審査の結果40件が助成の対象として採択されている。
贈呈式では、初めに藤本理事長があいさつ、続いて選考委員長の平尾一之氏から審査経過の報告が行われた。経過報告では、昨年より4件採択が増加していることや、応募は国公立・私立大学、国公立研究機関、高等専門学校など多岐にわたり、外国人研究者や女性研究者からもあったこと、年齢層も20歳代~60歳代と幅広く分布していたこと、などが報告された。
次に、助成金受領者の自己紹介を兼ねた研究内容説明が行われた後、研究助成金贈呈として、藤本理事長が代表者2名に向けて助成金贈呈の文書を読み上げ、贈呈状が後日郵送されることを発表した。
贈呈後は、経済産業省 製造産業局 素材産業課 小林麻子企画調査官の代理として同課小番明課長補佐が祝辞を述べ、東京工業大学 理学院物理学系の加来滋助教が助成金受領者を代表してあいさつし、贈呈式は約1時間で終了した。
なお、贈呈式終了後は休憩を挟んで特別講演が行われた。同助成会の評議員で名古屋工業大学の野上正行名誉教授が、「ニッチ研究のすすめ」と題して研究内容や経験談などについて約1時間講演した。
藤本理事長のあいさつ(要約)は、次の通り。
「当会は、材料研究への支援を続けておりますが、激動する世界情勢の中でも日本の強みである無機材料分野の研究者が世界の舞台で活躍できるよう今年度も支援を継続する所存です。当会は、無機材料およびその周辺技術に研究助成を行うべく、昭和54年3月に日本板硝子㈱の創立60周年を記念して設立され、今年度で設立以来44年目を迎え、2009年に新公益財団法人として承認されてから13年目を迎えます。財団の目的は、無機材料分野における科学技術の発展に貢献することで、一つ目に「無機材料に関係する研究・調査に関する助成」、二つ目に「無機材料関連する研究の国際交流に対する助成」、三つ目に「過去に当財団研究助成の対象となった研究者が、その研究成果を普及させる事への助成」の事業活動を行っています。海外研究助成も行っておりますが、やはり国内研究助成が中心です。財団設立以来、今回も含め5580点の応募から選考した総件数は1403件、助成金総額は18億円弱になりました。最近では有機無機複合体や、ナノ技術を駆使した高機能材料研究など、従来の領域を超えた複合的研究に加え、計算材料科学などの応募も多くなっています。令和4年度の国内研究助成には、57の研究機関から110件の応募を頂きました。厳正な審査の結果、本日ご参集の40名の先生方の研究に、総額4360万円の助成を行うことといたしました。助成を受けられる先生方には、お慶びを申し上げるとともに、大きな成果を期待しております」