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セントラル硝子 板ガラスおよび関連製品製版事業を分社化

2022.05.30

 セントラル硝子㈱は、このほど開催した取締役会において、同社の板ガラス及び関連製品の製造、加工及び販売事業を完全子会社の「セントラル硝子プロダクツ㈱(以下、「CGP」)に承継させることとし、CGPとの間で2023年4月1日(予定)を効力発生日とする吸収分割契約を締結する決議を行ったと発表した。分割する部門の事業内容は、板ガラス及び関連製品の製造、加工及び販売。同部門の2022年3月度売上高は62億3000万円。
 CGPの代表取締役には入澤稔氏(セントラル硝子 取締役常務執行役員)が就任する。
 同社は4月1日に発表した「ガラス事業の構造改善について」(既報4月11日付参照)で、欧米の自動車ガラス事業を譲渡し、今後のガラス事業は国内の事業改善に集中する方針を示していた。国内ガラス事業については、需要に見合った生産、販売体制の構築による固定費の削減を進めており、高騰する原燃材料の価格転嫁も含めて収益改善施策を実行している。
 しかしながら、同社が国内ガラス事業を自立した利益事業とすることを目指すためには、建築ガラス及び自動車ガラスの各事業部門を一体化し、同事業部門に係る資本を分割して、収益改善に特化した体制に抜本的に変更する必要があると判断した。両部門を一体運営することによる相乗効果で、同事業の安定した収益基盤を構築し、グループの経営目標達成を推進することを目的としている。
 会社分割は、セントラル硝子を分割会社とし、CGPを承継会社とする吸収分割で、CGPはセントラル硝子に対して、会社分割の際に普通株式9000株を交付する。
 今後の日程としては、5月11日に同社及びCGPで「吸収分割契約の締結に係る取締役会決議」を行い、5月23日には「吸収分割契約の締結」を行う。CGPは6月29日(予定)に「吸収分割契約承認に係る臨時株主総会」を開催し、2023年4月1日が会社分割の効力発生日となる予定。
 セントラル硝子プロダクツ㈱の概要は次の通り。
 ○所在地=三重県松阪市大口町1521‐2
 ○資本金=1000万円(2023年4月1日までに1億円に増資予定)
 ○決算期=3月31日
 なお、CGPの代表取締役社長に就任する入澤稔氏は1960年(昭和35年)6月20日生まれ。1983年4月に㈱日本興業銀行(現㈱みずほ銀行)に入行、2012年にセントラル硝子に入社。2013年6月硝子繊維部長、2015年6月執行役員硝子繊維部長、2016年6月執行役員国際部長、2018年常務執行役員に就任。2020年6月より、現任の取締役常務執行役員に就任した。

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