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パレット回収に理解を求める

2022.12.12

全硝連での申し入れ。左から宮代氏、伊東氏、奥山氏、片岡氏
全国卸への申し入れ。左から田中氏、伊東氏、奥山氏、片岡氏
 板硝子協会(清水正会長)と全国安全硝子工業会(奥山喜茂会長)、全国複層硝子工業会(片岡靖佳会長)の3団体は12月1日(木)、リターナブルパレット(鉄製パレット・ラック等)の適正使用及び緊急回収について、全国板硝子卸商業組合連合会(田中廣会長、以下全国卸)、全国板硝子商工協同組合連合会(宮代茂会長、以下全硝連)と会談し、趣旨の説明と協力の依頼を行った。
 リターナブルパレット適正使用の啓蒙活動は、板硝子協会が2018年から推進しており、2020年には安全硝子工業会、複層硝子工業会が趣旨に賛同して3団体として活動を開始している。
 3団体連名で、適正使用に関わる共同宣言やニュースリリースの発信、ポスター・チラシの配布、啓蒙活動の認知確認(電話確認)といった活動を展開してきた。活動を進める上で、リターナブルパレットの不適正使用による市場への滞留が発生、ガラス生産に影響が出ていることや、ガラスとパレットのメーカー名が揃っておらず、コンプライアンス上の問題発生が懸念されるといった困りごとが判明してきた。そこで3団体は、会員企業に対する啓蒙活動の推進やリターナブルパレットの購入の申し入れを行っていた。
 今回、この活動をもう一歩前進させて、業界全体への啓蒙活動の実施と協力を要請することでサプライチェーン全体での適正使用を訴えると同時に、改修の促進や不正使用の是正を図ることとした。
 1日午前10時30分に、板硝子協会の伊東弘之専務理事と池田誠調査役、奥山会長、片岡会長の4名が全硝連事務局を訪問、宮代会長に次の4点について協力と理解を求めた。
 ①早期回収対応の協力
 ②啓蒙活動の推進と理解と協力
 ・リターナブルパレット適正化の共同宣言とルールの展開対応
 ・理事会、総会、会誌などでの説明の機会創出
 ・リターナブルパレット在庫棚卸の協力(年1回)
 ③在庫用使用・不用品置場使用時のパレット返却
 ④輸送業者への注意喚起(勝手な持ち去り・転売は犯罪行為)
 これに対し、宮代会長は理解を示した上で「全国理事長会議は終わったばかりなので、次に全国から集まるのは、フォーラム前の全硝連総会になります。それまでに各単組の理事会やブロック会議などで説明して頂く機会が持てるかもしれません」と話した。
 また同日午後3時からは、板硝子協会会議室に全国卸の田中会長を招き、同様の申し入れを行った。
 田中会長は、「パレットの棚卸はすでに行っている」とした上で、今後の組合活動のスケジュールを3団体に伝え、趣旨の理解と協力していく旨を伝えている。
 なお、全国板硝子工事共同組合連合会(橋本和明会長)については、12月20日(火)に3団体の代表者が広島に赴き、橋本会長に趣旨説明と協力の申し入れを行う予定。

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