このページの先頭です
ここから本文です

国際ガラス年2022 ジュネーブで開会式

2022.01.25

国際ガラス年説明会。左から吉田、井上、田部、前田の各氏
ジュネーブで開会式
閉会式は12月東京で「国際ガラス年2022」
日本実行委が説明会
セラミックス協会で開催

国際ガラス年日本実行委員会(田部勢津久委員長=京都大学教授)は1月6日(木)午後3時から、事務局を置く公益財団法人日本セラミックス協会(東京都新宿区百人町、黒田一幸会長=早稲田大学名誉教授)会議室で、国連が定めた「国際ガラス年2022」の概要と年間行事予定について記者説明会を開催した。
リモート併用の説明会には日本実行委の田部委員長、井上博之副委員長(東京大学教授)、前田敬広報分科会長(東京理科大学教授)、吉田智事務局長(AGC㈱)の4氏が出席した。
国連はある特定分野の活動について国際社会への貢献を周知、促進するために、例えば「国際婦人年」(1975年)、「国際児童年」(1979年)、「光および光技術の国際年」(2015年)、「元素周期表の国際年」(2019年)といったように、国際年を宣言している。
「国際ガラス年」は、国際ガラス委員会(ICG=International Commission on Glass)によるガラス関連団体への呼びかけが功を奏し、2021年5月18日の国連総会で採択された。日本実行委員会はそれに先立つ2020年12月に発足した。
実行委によると、国際ガラス年の目的は「ガラス材料とガラス産業の過去、現在、未来を称え祝福すること。ガラスの科学、芸術、文化に関わる様々なイベントに取り組むこと。世界のあらゆる地域における持続性のある発展に貢献すること。ジェンダー平等など次世代を担う若者のための国際協調の枠組みをつくること」としている。
2022年の国際イベントについては①2月10~11日、スイス・ジュネーブで開会式②4月5~7日、米国で合衆国ガラスデー③4月11~15日、中国・上海で国際高度技術産業会議④7月3~8日、ドイツで国際ガラス会議⑤9月4~12日、イタリアでベネチアガラス週間⑥12月8~9日、東京で国際閉会式―を挙げている。
国内のイベントでは、1月28日午後1時半からオンラインによるオープニングセレモニー講演会を開催。国際ガラス年実行委員会会長でICG会長のアリシア・デュラン教授が祝辞を寄せた。また、6月1日~8月31日を募集期間に「ガラスの無い世界・ある世界」に関する画像と動画のコンテストを実施する。
12月の閉会式は東京の東大安田講堂で開催する。国連、ICG関係者を招待し、講演、パネルディスカッションを開いて国際ガラス年の活動を総括する予定。
説明会で田部氏は「日本はガラス技術大国。国際ガラス年は科学技術分野とガラス工芸品など美術・工芸分野を連携、融合させる。素晴らしい材料であるガラスの持つ可能性を小中高校生や大学生、一般市民など多くの人に知ってもらいたい。イベントに足を運んで体験していただきたい」と話した。
(了)

同じカテゴリの記事