このページの先頭です
ここから本文です

松阪市に防災安全合わせガラスを寄贈

2023.09.25

竹上市長(左)と伊東委員長
寄贈式の記念写真
割れたガラスをのぞき込む生徒たち
 機能ガラス普及推進協議会(島村琢哉会長・(一社)板硝子協会会長)と全国板硝子卸商業組合連合会(田中廣会長、以下「全国卸」)、全国板硝子商工協同組合連合会(宮代茂会長、以下「全硝連」)および全国板硝子工事協同組合連合会(木村俊一会長、以下「全硝工連」)は、板ガラスメーカー、地元卸店などと共に、9月15日(金)午前11時から、松阪市産業振興センター3階研修ホール(三重県松阪市本町)で開催された「防災安全合わせガラス」の寄贈式に参加した。
 今回の寄贈式は、同協議会が松阪市立機殿(はたどの)小学校の体育館に、防災安全合わせガラス299枚(121.05㎡)を寄贈したことについて催されたもの。ガラスはセントラル硝子プロダクツ㈱が、中間膜をイーストマンケミカルジャパン㈱がそれぞれ提供し、現場配送等は釜屋硝子建材㈱(津市河芸町、梅田正英社長)が担当した。施工は全国卸の東海地区および全硝工連の東海地区加盟企業が行い、全硝連も一部協力している。なお、寄贈工事は学校の夏休み期間中に、約2週間かけて行われた。
 寄贈式には、機能ガラス普及推進協議会から、伊東弘之企画運営委員長(兼板硝子協会専務理事)と池田直輝事務局長(兼同部長)。ガラスを寄贈したセントラル硝子プロダクツ㈱から川瀬将昭専務取締役と桑原秀俊建築硝子営業企画部長。ガラス手配・現場運送・工事等を手掛けた釜屋硝子建材㈱の岡島英樹取締役副社長。全国卸副会長兼東海板硝子卸商業組合理事長の板倉宏興氏(板倉実業㈱社長)、全硝連の宮代会長、全硝工連理事兼東海板硝子工事協同組合理事長の永田知是氏(榊原工事㈱代表取締役)らが出席。松阪市からは、竹上真人市長、市教育委員会の中田雅喜教育長、利根和宜事務局局長、金谷勝弘次長ほかが出席した。
 贈呈式では、伊東委員長が寄贈の趣旨説明として、「防災安全合わせガラスの寄贈は、機殿小学校が8件目となります。松阪市では今後想定される南海トラフ地震や、激甚化する災害に対する、市民の皆様の防災に対する意識向上に注力されていると伺っています。協議会としても、今後も様々な普及活動を通じて、防災安全ガラスを皆様に知って頂き、使って頂き、公共建築物の防災機能の向上にご協力できればと考えております」と、あいさつと説明を行った。
 続いて、川瀬専務から竹上市長に寄贈の目録が贈呈され、寄贈に対する感謝状が竹上市長から伊東委員長に贈られた。
 寄贈を受けたことについて竹上市長は「先ほど伊東委員長のお話を伺い、松阪市役所は耐震工事を行っていても、ガラスは考えて今なかったなと。こうした形の補強もあるのかと知ることができました。昨今の猛暑で、遮光や断熱について考えていましたが、安全性には目が行っていませんでした。現物を見せて頂いて、安全性を更に高めることも大事だと思いました。今回の寄贈に尽力いただいた皆様に、改めて感謝を申し上げます」と。謝意を述べた。
 最後に寄贈品説明として、池田事務局長から松阪市側の参加者に防災安全合わせガラスの機能について、映像やサンプルを使用して紹介し、贈呈式は終了した。
 その後、場所を機殿小学校体育館に移し、午後1時45分から、同校の全校生徒36名と教師を集めて、防災安全合わせガラスの出張授業が行われた。なお出張事業には、松阪市教育委員会の学校施設マネジメント係の鈴木吉紀係長、阿部優樹係長も出席している。
 授業に先立ち、同校の西出雅子校長が生徒の前であいさつと、寄贈関係者への謝辞を述べた。
 続いて、池田事務局長が「ガラスの安全安心エコ講座」として、パワーポイントや動画を使用しながら、ガラスの歴史や種類、フロートガラス、網入りガラス、強化ガラス、防災安全合わせガラスの特性とエコガラスの紹介を行った。
 続いて、今回のメインイベントとなる、「ガラス破壊デモンストレーション」が行われ、デモ器2台を使用し、フロートガラス(5㍉)、網入りガラス(6.8㍉)、強化ガラス(4㍉)、防災安全合わせガラス(3㍉+60ミル+3㍉)の4種類のガラスを、生徒代表がそれぞれハンマーで叩き、その割れ方や、安全ガラスの丈夫さを確認した。
 デモ機を取り囲んでいた生徒たちは、ガラスが割れる音に驚きながらも歓声を上げ、ハンマーで叩いても破れない防災安全合わせガラスを興味深そうにのぞき込んでいた。
 また、デモンストレーション終了後には、寄贈した防災安全合わせガラスに、生徒達が寄贈シールを貼る時間が設けられ、代表者が体育館のドアの窓にシールを貼り付けた。
 授業終盤のQ&Aでは、生徒たちから「ガラスの材料は何ですか?」、「割れにくいガラスと、割れやすいガラスの作り方の違いは?」「ガラスが燃えないのはなぜ?」といった質問が寄せられ、池田事務局長が一つ一つ丁寧に回答した。
 最後に、伊東委員長が生徒に記念品を進呈し、生徒代表からの謝辞を受けて、出張授業は2時45分に終了した。

同じカテゴリの記事