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全硝工連 全国次長会議を開催

2023.11.06

木村会長
全国理事長会議
 全国板硝子工事協同組合連合会(全硝工連、木村俊一会長)は10月26日(木)、東京・日本橋浜町のTSKビル2階会議室で全国理事会を開催し、先に発足したWG(ワーキンググループ)の検討課題を中心に協議した。WGリーダーには関東の内木健太郎氏が就任した。
 木村会長は理事会の冒頭、各単組に配置したGWの役割について「工事組合は他団体に物が言えない。発信力、発言力がなかった。業界の共通の目的はガラス工事の継続で、達成すれば自社は安泰。WGは、我々の話題や課題を抽出し全国レベルでまとめた上で、(板硝子協会などの)他団体やメーカーに発信していく」との見解を示した。
 木村氏はさらに、一般論として板硝子協会などとの接触が日ごろ希薄な実情を指摘し、「向こう一年で板硝子協会に提言する機会を設ける」と表明した。内木氏(㈱内木ガラス商会)は「JASS(建築工事標準仕様書)の問題では板硝子協会や卸業者と接点を持ちたい。そうした課題についてWGの中でしっかり意見交換し、対面かリモートで全国に持ち上げる。目に見えるような活動を目標としたい。半年後を目途に皆さんに報告したい」と抱負を語った。
    ◇
 午後零時半に開会した理事会は東北、関東、東海、関西、北陸、中国、九州の各工事組合理事長と新任のWGメンバー9人ら計21人出席の下、山田圭一専務理事(関東)の司会で進められた。
 国交省関連の登録硝子工事基幹技能者講習、建設キャリアアップシステム、建設マスター、安全衛生対策項目作成などの動向について担当者や事務局が報告。項目別にみると、硝子工事の基幹技能者総数は今年9月末現在461人で前年比14人増。地区別では山梨、志賀、徳島、佐賀、沖縄の5県はゼロ。
 業界関係では機能ガラス普及推進協議会の運営状況や防災安全合わせガラス寄贈活動、来年度の板ガラスフォーラムについて聞いた。来年の板ガラスフォーラムは6月7日(金)午後2時から6時半まで、東京・品川プリンスホテル・アネックスタワーで開催される。
 各単組の状況報告では、「半導体工場建設で熊本が忙しい。福岡市内は再開発の継続で仕上げ工事が忙しくなりそう」(九州・清原寿雄理事長)▽「広島支店を置かないゼネコンが増えている。積算・購買も広島の物件でありながら、大阪、九州支店から依頼がある」(中国・橋本和明理事長)▽「各種補助金を使う現場も多く、Low—E品種や防火が絡むと、ガラス色の統一性も含めてタイムリーな情報が得にくい」(北陸・髙村明彦理事長)▽「大阪万博は各ゼネコンが受注に消極的。中堅以上のゼネコンは3年先まで仕事が満杯」(関西・奥山喜茂理事長)▽「中小・地場ゼネコンは中小物件で仕事量は来年いっぱいまで見込める」(東海・永田知是理事長)▽「全般的に仕事量が多く、数年は労務不足が懸念される。スーパーでは顔認証の連携により入場できない現場も散見される」(関東・田中敏也理事長)▽「仙台は大小物件が多く全般的に職人不足」(東北・原田尚樹理事長)―などとの発言があった。
 全国理事会は午後5時過ぎに終了。参加者は近くの割烹で懇談した。

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